2020年度のアイスクリーム業界には、二つの“まさか”が存在した。ひとつは言うまでもなく「新型コロナウイルスの蔓延」であるが、もうひとつの“まさか”は2年続きの7月の冷夏である。2019年の7月はアイスクリーム史上最悪といわれた冷夏で、前年(2018年)の約740億円から170億円ものマイナスとなる約570億円、前年比77%での着地と、過去に例をみないマイナス幅で、今後7月にこの数値を下回ることなど有り得ないというのが、アイスクリーム業界の思いでもあった。
しかし“まさか”は起こった。しかし7月の販売は悪夢の再来、まさかの前年実績割れとなる前年97%での着地で、昨年の570億円をさらに下回る555億円、一昨年比では185億円ものマイナスとなった。
このコンテンツは制限されています。ユーザーの方はログインしてください。新規ユーザーの方は以下のフォームから登録を行ってください。